心と精神の関係

今回は心・精神について書いていこうと思います。
複雑化した社会の仕組みや高齢化にともない、
心や精神に多くのストレスがかかる時代になっています。

症状や病気について知るということは、
介護や介抱の現場において、お互いにとってストレスの軽減にもなると思います。
また、早期対処による症状の改善や進行を遅らせるためにも必要なものだと思います。

まず、代表的で症状も似ているものを5つご紹介します。
㈰統合失調症
思春期から青年期に発症が多く、100〜120人に1人と言われています。
症状と経過:前駆期→急性期(治療開始)→亜急性期→慢性期
前駆期:対人恐怖、原因不明の不安、ゆううつ感
急性期:陽性症状として幻覚(特に幻聴)、妄想
亜急性期:気分症状としてゆううつ感、疲れやすさ
慢性期:陰性症状として感情平板化、意欲減退。認知的症状など

急性期ではカウンセリングなどを行うのではなく、薬の治療が効果的です。
※幻覚
(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が幻を感じる)
※妄想
説明しても訂正できない誤った思い込み

㈪うつ病
気分障害の分類
・うつ病性障害
・双極性障害(躁うつ病)
うつ病の分類(病院論的分類)
・内因性うつ病:誘因なく発症、抗うつ剤が著効
・外因性うつ病:ストレス反応性、抗つ剤・環境調整・心理療法

うつ病の精神症状
1.抑うつ気分(毎日の生活に充実感がない、楽しみがなくなった、おっくうに感じられる)
2.興味・喜びの喪失
3.その他(不安感、気力低下、焦燥感、罪悪感、集中力低下、自殺念慮など)
うつ病の身体症状
1.全身倦怠
2.食欲低下
3.不眠

※ただし、いつも元気な急にこの症状になった時のことです。
いつも気分が落ち込んでいる人にはあてはまりません。
また、日付や自分のいる場所についての質問に間違えることは基本的にありません。

通常では脳の視床(精神エネルギー)という部分が様々な不快な感覚の侵入をブロックしています。
(痛み、不快感、かゆみ、違和感、苦痛、耳鳴りなど)
しかし、ストレスなどでこの視床(精神エネルギー)が低下すると、
これらの感覚に敏感になってしまいます。

人口の約5%が発症(女性のが8%と多い傾向)
20歳〜40歳代
双極型は若年者が多く遺伝が関係、単極型うつ病は30歳代以後で女性が多い

ちなみにうつ病は治療法があり、治ることが保証されている病気です。
几帳面な人がかかりやすい傾向があるので、自殺しないことを約束させることで
自殺をしなくなる傾向があります。
誰もがなる病気であり、治療できる病気であるということです。

㈫認知症
人口の約4%が発症
認知症は総称であるので、次のタイプを鑑別して治療を行っていくことが大切になります。
アルツハイマー型(55%)
レビー小帯型(15%)
脳血管性(10%)
症状は中核症状(どのタイプの認知症にも共通)と周辺症状があります。
・中核症状
(短期)記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、実行機能障害、失語・失認・失行
・周辺症状
不安・抑うつ、徘徊、幻覚・錯覚、暴力・暴言、異食、睡眠障害、せん妄、妄想、帰宅願望、介護拒否、失禁・弄便など
検査にはMMSEやHDS-Rなどがあります。

㈬せん妄
直接因子といって、原因があっておこるものです。
基本的にあらゆる病気や薬で起こる可能性があります。
例えば、薬局で普通に購入できる胃薬のガスター10でも可能性があります。
症状は見当識障害、幻覚(特に幻視)、周囲が理解しがたい行動や興奮、夜間の徘徊など。
治療薬は統合失調症の薬で行われますが、できる限り原因を取り除くことが大切です。

㈭心気症
体に異常がないにも関わらず、体の異常を訴えることです。
この状態でむやみに治療をしてしまうと、症状が悪化することがあるため、
治療は慎重に行うことと、きちんとした説明が大切になります。
安易に「気のせい」「精神的なもの」と周囲も説明しないことが重要です。
若い人では統合失調症、中高年では認知症との区別が必要になります。

投稿者: Kimura Tomohiro

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